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RDSBは高配当株の中でも70年以上減配していないことで知られています。
その安心感から多くのファンがいますがこの厳しい世界情勢の中、大幅な減配を発表しました。
では詳しく見ていきます。
ロイヤルダッチシェルは70年以上減配なしでしたが、2020年4月30日に初の減配を発表しました。
その減配率はなんと66%!しかも次回の自社株買いも停止です。
公式サイトでは以下のように発表されていました。
◼ Resetting the quarterly dividend from $0.47 per share to $0.16 per share in
order to:
◼ Protect and improve the resilience of the company
◼ Sustain and grow the value of the company
◼ Enable future growth and shareholder distributions
◼ Meaningful and affordable dividend level going forward
◼ Unchanged progressive dividend policy
◼ Cash priorities unchanged
◼ Grow dividend per share and buy back shares when market conditions allow
訳したものがこちら
◼四半期配当を1株あたり0.47ドルから1株あたり0.16ドルにリセットする
◼会社の回復力を保護および改善する
◼会社の価値を維持し、成長させる
◼将来の成長と株主分配を可能にする
◼有意義で手頃な配当水準
◼変更のない累進配当政策
◼現金の優先順位は変更なし
◼市場の状況が許せば、1株あたりの配当を増やし、株を買い戻す
今回の減配については大きいものだったのでホルダーに取っては衝撃的でしたがこの発表内容からは株主に対して少し含みを持たせているような印象も受けます。
ただ明らかにこれまでの「減配しないロイヤルダッチシェル神話」が崩れ去りました。
今後は今までとは違う見方を意識的に加えての冷静な判断が必要でしょう。
70年以上減配なしだったロイヤルダッチシェルの記録がストップした原因
ロイヤルダッチシェルは減配しないことが特徴的な銘柄でありましたがここにきて70年以上減配なしの記録がストップしました。
その原因は次の内容に起因します。
今回の大幅減配の原因
・サウジアラビア対ロシアの原油を巡る対立に始まりその後原油生産を削減することで合意した
・コロナウイルスの蔓延により世界は自粛ムードで経済停滞、原油が余り価格が暴落
例えるなら左右からWパンチを喰らった後に頭突きで地に沈められたくらいのダメージ。
現在、管理人の近所のガソリンスタンドもレギュラー120円以上だったのに90円台に急落しています。
株をやらない人でさえも原油を取り巻く厳しさを感じる状況です。
先日の原油先物はなんとマイナスの値を付けました。お金を払って原油を売りたいという矛盾した状況になっています。
尚、今回の減配の件で管理人は85万円ほど損切りしました。
税引き後の配当利回りが6.5%→2%台に落ちたからです。
原油は歴史的な暴落局面の真っ只中と言えるでしょう。そして底が見えず、すぐに立て直せるような世界状況ではないのです。
今後もエネルギー株は長い時間このような状況かもしれません。